Salesforce から ZOHO CRMへの移行-9
by takeoy · 2021年2月9日
移行完了後の確認作業
移行処理が完了したら、実際にインポートされたデータをZOHO CRMにログインして確認します。
結果的に今回の移行処理では、以下の点を手作業で補正しました。
- 移行ユーザーの有効化
- 担当者変更
- 見積書の項目補正(数式項目など)
- 見積書のテンプレート作成ガイド
- リッチテキストの補正
- チャットデータのコピペ
- 選択リストの文字化け対処
- ドキュメントの削除
- 他
留意点など概要について一つ一つコメントします。
【移行ユーザーの有効化】
Salesforceから移行したユーザー(User)は、ZOHO CRM上で 無効なユーザーとして登録されていました。
契約しているライセンスに基づき、これらのユーザーを有効化すれば、ZOHO CRM上で有効なユーザーとして利用できます。つまり、予めすべてのユーザープロファイルをZOHO CRM上に定義しておく必要はないということですね。なお、商談や取引先の担当者は、有効化したユーザーとマッチング取れましたので、意外とあっけなく対処できました。
【担当者変更】
商談や見積書など、異動した人もいるので、担当者変更をする必要がありました。最初、Salesforce上でやろうとすると、何故か理由を付けられて変更できないレコードができきました。しかも当該データを削除しようとしても管理者権限でも削除できず。表示されるエラーメッセージが素っ気なく原因追及が困難なため途中で諦めました。ZOHO CRM側では、縛りがなくなったせいか、あっさり担当者変更ができました。ガチガチにセキュリティでロックが掛かっていないせいか、データ操作し易いので管理者としてはある意味楽かもしれませんね。 一括処理で一気に担当者を変更したりして調整を実施。
【見積書の項目補正】
移行の中で一番気を使ったのが見積書です。
商品明細の積み上げが同じようにできるか。。。同様の見積書テンプレートは作成できるか。。。同等の数式項目は定義できるか。。。消費税は。。。
多少のお作法の違いはあるにせよ、計算結果や表示結果が異なるとまずいので、慎重に検証しました。
その結果、なんとか同等の処理結果を得ることができました。
- 商品マスターと価格表、見積書商品明細のインポート(問題なく連携した状態でインポートできました)
- 商品明細の積み上げ項目(消費税、割引等)の移行
- 割引のパーセンテージ%が、数値になって移行されてました。 Salesforce 5%引き -> ZOHO CRM 5円引き
- 移行プロセスで項目マッピングするときに、項目タイプにパーセンテージがなかったので、こうなるとは予想してましたが。。。 既存の見積書については手作業でパーセンテージに変更
- 割引のパーセンテージ%が、数値になって移行されてました。 Salesforce 5%引き -> ZOHO CRM 5円引き
- 丸め処理をする数式項目
- Salesforce で ROUND(( Field9__c *0.0187),-2) と同義となる ZOHO CRMでの数式は ? 例)第一パラメータの計算結果 234,891.xxx円 => 234,900 円 と導出
- ZOHO CRMでは、四捨五入するという関数がないようなので、切り上げか切り下げのどちらかの関数を使用して算術計算するしかないかな。。。
- また、2桁分を一度に丸めることができなかったので、桁ごとに丸目を実施
- ZOHO CRM で Floor(Floor(Field9__c*0.0187/10)*10/100+0.5)*100 Floorは正数の場合、小数点以下を切り捨てるので、1の位は0にして、10の位を四捨五入になるよう算術計算
- また、ZOHO CRMでは、数式で計算した結果の項目を別の数式項目で使用すると構文エラーになったので、Field9__cは、元の項目からの計算式を再記述しました。
- これで何とか計算結果は同値になりました (^^)
- 見積書の添付ファイルは移行されていなかった。。。原因は時間がなかったので調査せず、見積有効期限の見積書のみ手作業で移行。過去データは、必要があれば各見積書の担当者に手作業で移行してもらうことにしました。
- Salesforceにある「同期」という機能はないようなので、こちらは ZOHO CRMの仕様に合わせて利用
- 新規で見積書を作成した場合は、PDF等に出力したファイルは自動では添付されないので、おそらく手作業での添付が必要
以降のテーマはまた次回記載することにします。
注)当ブログの基になるソフトウェアのバージョンは2020年12月時点のものになります。
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